CADの定義

CADについて英語ではなく日本語で定義してみることにします。

CADの日本での定義としてはJIS B3401に記載がありますので、ここで引用して紹介することにします。

CADとは「製品の形状、その他の属性データからなるモデルを、コンピュータの内部に作成し解析・処理することによって進める設計」となっています。

最後にCADの歴史に関して簡単に紹介して終わることにしましょう。
製図、設計の世界では二次元製図システムと呼ばれるシステムがあります。

この分野においては1960年代にアイバン・サザランド博士が開発した「Sketchpad」というシステムをその原型とし、アメリカ国防総省の肝いりで実用化され、航空機の設計を主たる目的とした「CADAM(キャダム)」と呼ばれるシステムが長くデファクトスタンダードでした。

デファクトスタンダード

デファクトスタンダードとは、JISなどの公的機関による標準ではなく、市場競争により、事実上その業界で受け入れられている標準のことを言います。

航空機の製造には複雑で膨大ないくつもの工程を経る必要がありますが、同じように航空機の設計には膨大な量の図面が必要です。

この図面設計、作成から管理に関わるあらゆる手間を省くべく、当時軍用機の主力メーカーであったロッキードがCADAMの開発に協力したと言われています。

CADAMなど初期の製図システムは汎用機に接続され、1280×1024画素程度の表示能力を備えたエンジニアリングワークステーションを必要としていましたが、これでは複雑で難しいシステムでは市場を確立することが困難であることは想像に難くありません。

その後640×480画素程度の表示能力のMS-DOSパソコンに対応した廉価な機械系、建築系CADソフトが続々と登場し、使用が容易且つ廉価になり、ここに至ってようやく一定のマーケットを獲得することに成功することになります。

それらのソフトはその後Windows版となり、さらに3次元処理機能などを加え現在に至っています。

私たちが現在見かけるCADは、こうした複雑な開発と技術開発の歴史との賜物だとも言えます。