建築書

建築に関してはローマ帝国時代の建築家ウィトルウィウスの手による「建築書」と呼ばれる、現存する最古の建築理論書があります。

その中で、彼は建築を以下のように定義付けています。

「建築とは用(utilitas)・強(firmitas)・美(venustas)を兼ね備えることが求められるものであり、これを実現する為に、芸術的かつ科学的見地に立たねばならない。」あくまで建築は何か建物を建てるという肉体的作業に止まるのではなく、その設計や創作、建設にいたるまでが芸術的作業である、とも言うべきなのでしょうか。

この視点に立って建築の対象を考えるなら、当然ながら単に建物を建てるという作業に止まらず、地域計画や都市計画、景観デザイン等にも及びます。

最近これらにも芸術的要素が強調されていることは言を待ちません。ちなみに日本の建築関連の法令の一つである建築基準法では、同法の第2条十三号の中で建築を以下のように定義しています。

「建築物を新築し、増築し、改築し、又は移転することをいう」

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日本の建築基準法

現在の日本の建築基準法にはローマ帝国時代のウィトルウィウスが提唱した精神は見て取れない印象がありますが、それでももし皆さんが周りの建築物に注目した場合、それぞれの建築物には利便性や安全性を考慮した以外に、建築家やデザイナーの「芸術的精神」の反映されているところが必ずやあるのではないかと思います。

皆さんがこうした視線から身近にある数々の建築物を観察し、それらに関心を持っていただければ、と思います。

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